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国語の解き方に関して2021.02.11
都立の過去問を解かせていて、明らかに間違った国語の解き方をしていたので、久々にカミナリを落としてしまいました。
ところで皆さんはどのように国語を解いていますか?
〇まずは設問を読み、本文を読んで、解答する。
〇まずは本文を読みつつ、傍線が来たら、その設問を読み、解答しながら解き進める。
まだこれなら、許容の範囲です。でも、
〇第一段落と最後の段落だけ読んで、解答した。
とその生徒は言ったので、我慢の限界がきてしまいました。
前回も申し上げた通り、特にこの時期にはありえないデマが流れます。その嘘情報に乗っかり、自分にとって楽な手法を取ろうとしてはダメです。ましてや一年以上国語の指導をしてきたその生徒にそんなことを言われてはショックが大きすぎます。
多くの国語のテストは時間に余裕があります。共通テストは時間的に厳しいかなとは思いますが、大学受験まで含めて、時間的な余裕は随分とあると思います。
ですので、国語の解き方としては
〇まずは本文をしっかりと読み、次に設問を読んで、本文に戻り答えを探索する。
のが王道だと思います。
なぜ「まずは設問を読み、本文を読んで、解答する」を推奨しないのか。
それは余計な情報が入るからです。この手法を推奨する人は「まずは、本文がどんな内容なのかが分かるから」という理由だと思いますが、例えば四択だとして、正しいのは一つで、後の三つが嘘なわけで、嘘情報を仕入れて内容が分かったというのはちょっと強引かなと思います。しかも、決してこの方法で時間的な短縮にはならないと思います。
次に「まずは本文を読みつつ、傍線が来たら、その設問を読み、解答しながら解き進める」ですが、これは答えが傍線よりも前にある場合は有効ですし、高校入試までは通用するかもしれませんが、大学入試では大きな壁に当たります。大学入試の国語では「言い換え」問題が多く、傍線の後ろで言い換えられていることも多いです。このやり方になれてしまうと、高校時代で大きなスタイルの変更を強いられます。
高校受験のみで通用する手法をマスターしてもしょうがないです。大学受験、もしくは大学での勉強・研究。もっと言えば将来にわたって「国語力」で苦労しないような実力を身に着けてほしいと思っています。一見すると遠回りに感じるかもしれませんが、トータルで考えればその方が良いと思います。