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これから上位高校を目指すのなら2021.02.09


先日、K高校を第一志望とする生徒が体験授業を受けました。どうしてこの塾に来たのと聞いたら、国語を伸ばしていくのがいいなと思ったのと、他の塾の面談も受けたのですが、その塾で

「上位校を狙っていくのであれば、夏休みまでに中学校の範囲を終わらせなくてはダメだよ」と言われて不信感を持ちました。

とのことでした。

これが全くのでたらめということは、少し考えればわかると思います。なぜなら、部活を一生懸命やっている生徒を無視しているからです。部活の引退まで頑張って、切り替えて塾に通おうとしたら、君、もう手遅れだよ。なんていうのでしょうか。

その生徒に「夏休み頑張れば、大丈夫だよ」と言っているとしたら、完全にダブルスタンダードで、塾にとって優位な情報しか流していない、誠実さがない塾となります。

キチンと情報を整理し、複数の道筋を示していくのが塾としての誠実さだと思います。

例えば東京から札幌まで行くとして、飛行機がスタンダードだけれど、時間はかかるが風景が楽しめる新幹線もあるし、話のタネにしたいならフェリーというのもあります。それとも自転車?それぞれにメリット・デメリットがあり、何を優先するのかで今後の行動計画は変わってくると思います。

それなのに、仮に「札幌行くのなら新幹線一択だー」という人がいたら、大丈夫?ってなりますよね。

 

確かに、一部の最上位私立高校を狙うなら、話は分かります。英語は難問だらけですし、中学校の成績を加味しない学校が多いので、ある程度定期テストを無視しつつ、理社を完全に捨て、英語と数学に特化する戦略もあるかもしれませんが、あまりにリスキーでしょう。

 

前述の生徒のお母様には

「たぶんですが、通塾コマ数を多くしたいだけで、全くのでたらめですよ」と申し上げておきました。

都立高校を狙うのなら、まずは内申です。夏休み前に中学範囲を終わらせることを考えるのなら、いかにして実技科目を取るのかを考えた方が良いでしょう。優先順位としては、次の定期テスト・これまでの復習・最後に予習です。

結局「情報」というものは流す人に有利な情報しか流れません。キチンと自分でも調べて、整合性を考えないと最終的に自分が不利になっていきます。



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