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高校の偏差値=大学の偏差値でない2021.02.21
驚くべきことに大学の偏差値と高校の偏差値は違います。
例えば偏差値60の高校に入って、
「このままいけば、大学はMARCHくらいは行けるのかな」
と思って高校1年2年を余裕かまして過ごしていたら、恐らくやっとこさ日大かもしれません。
昨日、受験生たちにガンバレと言っておきながら、いきなり冷や水をぶっかけるようですが、勘違いしてしまいがちなポイントなので言っておきます。
自分の高校の偏差値からマイナス10してください。その数字が高校で真ん中くらいの成績の人が行く大学の偏差値です。なぜそうなるのか、説明しましょう。
理由その一 中高一貫校の存在
あなたが今回受けた試験には中高一貫校に通う人は受験していません。もちろん中高一貫校に通っている人は中学受験(時には小学受験かもしれませんが)を受けて、合格した人です。当塾では中学受験の生徒も指導していますが、はっきり言ってあなたたちでは歯が立たない問題をすらすら解いています。算数も国語も理科から社会に至るまで、恐らく半分も取れないでしょうし、合格最低点をクリアーできないでしょう。
その生徒たちが6年間の熟成期間を経て、突然大学受験シーンに登場するのです。
まあ、中高一貫校組の多くは国立・早慶上智を中心に受験するので、そこを目指すのであれば、より一層の努力が必要でしょうし、あなたがMARCHを中心に受験しようと漠然と考えているのなら、中高一貫校組も滑り止めで受けに来るので、一泡吹かせなければなりません。
理由その二 浪人生の存在
今回の都立高の受験は、同じ中学三年生同士の戦いでした。
でも大学受験は一つ上、二つ上の先輩とも戦わなくてはいけません。こちらがどんなに頑張っても最大3年間の準備期間なのに対し、先輩たちはプラス一年、時には二年の準備期間があります。この差は大きいです。
理由その三 上京組の存在
もちろん都立高校ですから、都内在住の人が中心に受験しています。一部神奈川や埼玉から越境で受験する人もいますが、ごく一部です。
でも大学受験は日本全国との戦いになります。各県のトップクラスで、東京で勝負してやると野心マンマンの人が上京してくるのです。
例えば今回の高校受験が都大会なのに対し、大学受験は全国大会のイメージです。そりゃより激しい戦いになりますよね。
理由その四 得意科目で受験できる
今回の高校受験は、私立であれば英数国の3科目、都立であれば5科目受験でした。大学受験では文系であれば英国社、理系であれば英数理の三科目受験になります。もちろん例外はありますが。ですので高校受験は苦手科目がない生徒が有利で、大学受験は得意科目があるほうが有利になりがちです。ここら辺の細かいルールの違いも影響するでしょう。
理由その五 受験したい人が受験するから
ココが最大のポイントだと思っていますが、高校進学率から考えても、高校受験は地元の中学に通うほぼすべての中学三年生が受験します。ですので勉強が相当苦手な生徒も受験に参加します。でも、大学受験は大学に本気で行きたい人だけが参加します。この差は大きいです。部活とクラブチームくらいの差はありますかね。部活や強制的なのでやる気のない部員もいますが、クラブチームは本当にその競技が好きで、自分のレベルアップを目指し本気で練習しています。このくらいのレベル差があります。
高校受験と大学受験の違いを述べてきました。高校三年生の時に模試を受けて「知らなかった」では済まされません。(高一・高二の時の模試は浪人生は参加できませんし、みんな本気を出していないので参考程度になります。)勘違いしてほしくないのですが、高校に進学後、勉強だけやれとか、部活はほどほどにとか、リア充はダメとか言いたいわけではありません。それぞれが充実していると実感できれば、それはそれで構わないと思います。
事実を直視したうえで、進学した後の時間を有意義に使いましょう。
大学受験でリベンジしたい生徒は府中個別学習会までご連絡ください。