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なぜ集団授業で国語の実力が上がらないのか、考えてみる③2020.08.26
学習指導要領に話を戻します。
そもそも「実用的な文章の読解」って何でしょう。例としては議事録や法令、メール文などが挙げられています。
確かにこういったものが読めない、読もうとしない人もたくさんいます。これって「論理国語」なる授業時間で解決できることでしょうか。もし仮に解決できるとするなら、「現代文」の授業では議事録などを読み解くことは困難ということなのでしょうか。
現代文でも英文でもそうですが、文章が読めない生徒には大きく分けて二つの問題があります。
一つ目が論理構造がつかめない
二つ目が単語が分からない
単語が分からないなら、前後から推察するか、その場がテストでないなら検索すればいい。
論理構造が分からないのは、少し手間です。接続詞の働きを正確に理解し、指示語、代名詞の内容をとらえ、前後のつながりを意識しながら、読み進めなければなりません。これをマスターするにはハードトレーニングが必要です。
こういった論理構造をつかむ勉強を「現代文」でできないで「論理国語」でできるというのでしょうか。いやいや、これができなければ大学受験はできません。高校受験もままなりません。物語文の中にも、登場人物の心理推察や接続詞の問題、指示語の問題で、この論理構造が分かっていなければ、正解にたどり着けません。
大部分の大人たちが「若者たちの国語力が低下している。さてどうしよう」と危機感は持っているわけで、今回の変更もその危機感の現れと思うのですが、ちょっと方向性はどうなのかなと思います。国語力の向上には、本文の丁寧な解説は不可欠と思いますので、やはり集団授業では厳しいのではと思ってしまします。
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