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なぜ集団授業で国語の実力が上がらないのか、考えてみる①2020.08.22
これまでも折に触れて国語力を上げることの難しさについて考察してきました。
ここで今一度、皆さんといろいろ共有しておきたいと思いました。これまでと内容が被るかもしれませんがご容赦ください。
そのきっかけとなったのが、高等学校指導要領の国語編(平成30年7月発表、平成34年度から年次導入)の内容です。
ご興味がありましたら、誰でも閲覧できるので、検索してみてください。しかしながら、300ページにも及ぶ超大作です。ざっくりと要約すれば、
今の「現代文」の授業が「論理国語」(実用文中心)と「文学国語」(文学中心)に分かれ、いずれかを学ぶようにする。実用的な国語とは何だ、と思いますが、ここでは契約書や法令などを指し、例の中にはメール文も入るようです。
文部科学省のこういった動きの背景には、いわゆる国語力の低下や、国際テストの動向などがあり、確かに私自身肌感覚で国語力の低下は感じております。
私はネット上でこの記事に出会ったのですが、コメント欄まで目を通すと、まさに賛否両論で
「実用文中心の学び大賛成」の方や「文学や論評に親しむ教養人と実用文しか読まない非教養人の二極化」を恐れる方までいらっしゃいました。
実用文しか読まない人を非教養人と切り捨てていいかは別として、個別指導塾を経営する立場から、考えてみたいと思いました。
まず、問題の一点目としては、
「日本人なのだから国語はなんとかなる」
となんとなく思っている生徒、親御さんが数多くいることです。また、学習塾でも国語を積極的に進めることも少ないと感じます。
学校でやるテストは授業中に行った文章と同じものが出てきて、きちんと授業を聞いて、ノートを取っていれば、70点は切らないようになっています。それゆえ、英語や数学よりも危機感が持ちづらくなっていると思います。
そんな生徒が模試などを受けてみると、国語がそれほど点数が取れないものの、英語や数学が壊滅していることも多く、そちらが優先になってしまう。よって国語が後回しになります。
中学受験を経験していれば、なんとなくかもしれませんが、国語の解き方は身についていることが多いので、逆に国語でポイントゲットすることができます。
「日本人なのだから、国語はなんとかなる」
それは大間違いです。国語は後回し。それも大間違いです。国語は最優先事項ですし、ほっておいても国語は何ともなりません。文章の読み方や、問題の解き方を突き詰めて考えていないのだから、成長することはありません。退化することもないかもしれませんが。
文章が読めないのだから、他の教科にも悪い影響を与えます。英語は同じ語学としてもちろんです。国語以上に英語の成績が良くなることはありません。説明文が読めないのに、社会や理科の教科書が読めるわけがありません。
以上の理由から国語の勉強は最優先ですし、国語力がつけば、他の科目にもいい影響を与えると思います。
今回はこの辺にして次回、続きを書きたいと思います。
キチンと国語力を身に着けたいのなら、府中個別学習会にお問い合わせください。