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自学自習の仕方 ピンを立てろ2020.05.15
今回のお話はちょっと難しい話になるかもしれませんが、大体偏差値55から65くらいになるために必要なスキルです。
偏差値55くらいのゾーンであれば、「学校のことは分かっているけれど、模試になると分からなくなる」とか、「ケアレスミスがなくなれば、もうひと伸び」といった感覚です。
そういった生徒に限って、問題用紙が異常にきれいだったりします。書き込みもない。国語の長文や英語の長文に傍線を自らひいたりしていない。「本文の内容と違うものを」と聞かれているのに「本文に合っているモノ」を選択している。これらは偏差値50前後の生徒のあるあるです。
最近まで私自身、「大切だと思うもの、キーワード、接続詞にはマークをしてください」と言っており、生徒もなかなかピンと来ていないようでした。そういったことをするメリットが全く感じれていないようでした。
そこで表現の仕方を変えました。「ピンを立てろ」と。
この表現はお父様、お母様世代にはあまり聞きなじみのないかもしれません。ゲームの中のもので、「そこに敵がいるぞ」とか「こっちに行こうぜ」とか「ココにいいものがあるから君にあげるよ」みたいに味方に注意を向けさせる行動のことを言います。キーワードにピンを立て続けることで、答えの位置が予測しやすくなりますし、自分の立てたピン(キーワード)と解説を見比べることによって、自分の予測があっていたのか、ずれていたのかも確認しやすくなります。接続詞も話の展開をよむうえでとても大切なカギですし、「書き抜け」なのか「自分の言葉で説明しなさい」なのかでは、答え方も違ってきます。
違う表現を使えば、偏差値50のゾーンの生徒は「問題は読んでいるけど注意を払っていない」ことが多いです。問題を読んだ時に出題者の意図は?この人は何が言いたいの?といったことを考えず、ただ文字を追っているのです。興味がないものをやっているので仕方がないと言えば仕方がないですが。
私自身ゲームが大好きなのですが、こういった行動は上達しないプレイヤーの特徴です。なぜ今やられたのか、なぜ負けたのかを考えずにプレイしてしまっているのです。反省も称賛もなく、相手をなぎ倒すことのみに集中する。そうではなく、味方と協力し、相手の出方を考え、対策を練りトライしていって、うまくいったときの勝利の方が何倍も楽しいと思うのですが。チームスポーツでも同様のことが言えると思います。
ただただ問題数をこなす、時間だけを決めて勉強をする。そういった勉強法から離脱するためには一回一回の勉強に目的を持たせてやり抜くことです。すべての生徒に共通することではありませんが、今の勉強方法に壁を感じているのならお勧めです。