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多様性について考える2019.08.24


 私が新卒で就職したのは、ブラック会社として有名な居酒屋チェーンでした。ただ、一応その会社のために申し上げておけば、現在は社長が変わってかなり労務環境は改善したようです。しかしながら私が入社した時はまだしも、退社した時にはかなりブラックでしたが。

なぜ、中学から早実に通い、大学も早稲田大学で居酒屋チェーンに新卒就職したのか。周りが随分とザワついたものです。それは私が「学歴」というものに疑問を持ったからです。「学歴」があるから人生が豊かになる?いやいや、幸せは自分の腕で勝ち取ってきますから。と一種の中二病なってしまい、完全実力主義の世界に飛び込んだのです。

ここで学んだ経験や、その後転職した先々での経験は本当に価値あるものだったと思います。そこは外食産業だからなのか多種多様な人間がいました。高学歴なアルバイト、高校生もいました。自分の夢のためにダブルワークしている人、日本人に限らず中国人や韓国人、バングラディシュやエジプトからの留学生もいました。インターハイで柔道で優勝している東洋大の学生、耳の聞こえないキッチンメンバーもいました。そういった人たちが「お客様に満足してもらう」という目標に向かって一致団結して仕事にとりかかっていました。非常にエキサイティングな仕事だったと思います。

ここで学んだことは、「育ってきた環境」やそれに伴う「考え方や価値観」は様々であることは当たり前で、例えば「進学の悩み」があったとしても、詳しく話を聞けばその原因や解決法は十人十色でしょう。「彼の悩みは彼固有の悩み」ということを前提にじっくりとまずは話を聞くしかありません。

問題は果たしてそのことを「教育現場」が理解しているのでしょうか。

10年間授業内容が変わっていなかったり、映像授業で授業した気になったり、プリント配ってはい終わりにしたり。結構無茶苦茶な対応で、どうしようもなくなり、個別の門を叩くということが多い気がします。

私はもっともっと生徒のためになる塾を作っていきたいと思います。「進路指導」に3時間かけたこともざらにあります。電話でお母様と1時間話すなんてこともあります。しっかりとお話を聞いて、授業中も生徒の様子を観察して、効率よく勉強を進めていきたいと思います。



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