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「わからない」が口癖のあなたへ2019.05.29
授業をしていると
「わかりません」
という言葉をよく聞くようになりました。
「どうして今回の試験はうまくいかなかったのかな?」
「わかりません」
「今回の反省を踏まえて、次の試験の時はどうしたらいいと思う?」
「わかりません」
果ては遅刻した理由すらも「わかりません」で返されてしまう。
これではどうにかして本人に合った授業をしようとしている側からすると、お手上げである。
確かに答える側からすれば、正解のない質問だから答えづらい、もしくは芯の食った返答はできないと考えるかもしれない。でも、質問する側からすれば、「どこに優先順位を置いていますか」ということだから、別にどんな回答でもいいのです。
いや、生徒たちのみならず、結構年配の方でも、
「おれ、難しい話わからないから」
なんて発言をしているケースは多いかもしれない。
これらの多くは、考えるのがメンドクサイようにも見える。
「はいはい、次から気を付けますよ」
「後で検索しておきます」
みたいな感じでしょう。
彼らの多くはひょっとしたら、「わからない」と言っておけば、周りの「大人」が動いてくれて、答えを用意され続けてしまったのではないだろうか。瞬間的には解決したように見えるが、成長の度合いは極めて少ない。退化している可能性もある。
むしろ「わからない」が口癖の生徒は「先生が悪い」「学校が悪い」などと、攻撃性を見せるケースもある。こうなってしまっては自分に都合のいいことだけ受け入れ、努力を促したり、少しでもつらいトレーニングからは逃げ出してしまう。
そういった生徒たちには何とかして「共感力」を身に着けてほしいと思います。きっかけは何でもいいです。ゲーム、スポーツ、AKB。何とかして接点を持ち、「あいつの言うことは聞いてもいい」と思ってくれることです。「仲間意識」と言い換えてもいいかもしれません。
ゴールはあくまで受験の成功ですが、最初の一歩はそんなところかもしれません。
それから国語力を上げ、「共感力」を高め、周りの人の気持ちがわかる人間にしていきます。これって、「人間力」にしてみたら、大きな成長だと思います。