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自走の必要性2024.05.07
生徒自身が自ら進んで勉強を始める。自ら目標を設定し、毎日正しい勉強法を実行し続ける。これが理想です。毎回大人の側が「勉強しなさい」と言っても、それで机に向かう生徒は極めてまれでしょう。仮に机に向かっても、なんとなく集中していなかったり、時間だけ決めたものの、具体的に何をどこまでやるという目標もないから、落書きをずっとしているというケースもあるでしょう。これでは意味がありません。
小学生はまだ、親の監視下で半強制的に勉強をさせることはできるかもしれません。子がわからないところを親が教えることもできるでしょう。
中学生になると、反抗期も始まり、体も大きくなり、勉強も難しくなってくるので、多くの親は「勉強しなさい」という発言もなかなかできなくなります。
多くの子は勉強しなさいと言われても、何をどう勉強すればいいかわからないです。予習復習の仕方も、ノートのまとめ方も分かりません。教わっていません。勉強の仕方もわからずに机に向かっても、勉強が嫌いになるだけです。
例えば新しいゲームをするとき、いきなりスタートボタンを押しても何の問題もありません。それは、懇切丁寧なチュートリアルがあり、デイリーミッションやウィークリーミッションもあり、気づけばほぼ毎日アクセスすることになります。アクセスしなければ不安にもなりますし、時には重要なアイテムが取れず、損した気分になります。課金はしない方がいいです。
この仕組みは勉強にも応用できます。
まずは正しい勉強の仕方をマスターさせます。ノートの取り方、暗記の仕方、間違えた問題の復習の仕方、成績優秀者が当たり前にやっていることを、まずはマスターしてもらいます。ゲームで言えば操作や立ち回りを覚える段階です。
そして、スケジューリングです。本音を言えば毎日真剣に勉強はしてほしいのですが、まだ偏差値50前後ではなかなか難しいです。まだ自走していませんから。ですので、小テストや定期テストに対して目的意識を持たせ、提出物やワークを仕掛ける時期を明確にし、実行してもらいます。毎日やることを明確にします。デイリーミッション、ウィークリーミッションをこなす感覚です。
また、ハードルを維持することも大事です。自分で勉強していると、この辺でいいや、ということが出てきてしまいます。今日5ページ進めるはずが3ページになってしまったり、100%暗記してほしいのに75%くらいだったり。自分に厳しくすることはなかなかに難しいです。ここには他人の目、評価する人間の目が必要だと痛感させられます。友達とゲームしてコーチングしてもらったり、うまい人のプレイ動画を見る感覚です。
最後に環境です。いくらテスト前で頑張ろうと思っても、リビングが楽しそうだったり、兄弟やペットが邪魔してきたり、後ろを振り返ったらマンガやベッドがある環境は決して適切とは言えません。教室に来てほかの生徒が頑張っている姿や、先生の目がある環境の方が追い込めます。
以上のことから、自走で勉強ができる偏差値60くらいまでは自習する環境が必要で、生徒が正しい勉強の仕方が身につき、実践できるまでその環境を提供していかなければならないと思います。