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知識・教養とは2024.03.14
前職でそこの教室内のスタッフで忘年会を行った時のこと。お酒もいい感じになり、お鍋の締めである雑炊を作っていました。鍋奉行は鎌田で、料理の心得もあり、手際よく作っていました。
「ここでお鍋のふたをします。なぜお鍋のふたをしますか?お鍋のふたをした方が沸点が上がるからですね。ボイルシャルルです」
「おっ、V=KT/Pですね」と理系の先生が返したところで、
「知識をひけらかすな‼」とお局系の先生からおしかりを受けました。
自分としては、せっかく知的なメンバーがいるのだから、知的な話をして、自分としても見識のフィールドを広げたかったのですが、そのことを知識のひけらかしととらえられ、少なからずショックを受けました。
鎌田は知的欲求の強い方だと自覚しています。大学3年生4年生の講師の方には、どういった研究をしているのか質問攻めにしてしまいます。純粋な興味からで、そのほかには何もありません。そういいたことを知識のひけらかしと捉えられては、さみしい限りです。
知識や教養は今すぐには役立ちません。自分もマーケッティングという、かなり実践的な勉強をしましたが、だからと言って社会に出て即戦力だったかと言えばそんなことは決してありません。新入社員として現場に出て、自分の勉強したことと結びつくのは2~3年はかかるでしょう。結果を出し自分の希望する部署に移れるのも、5年以上はかかるでしょう。
ではなぜ、大学まで出る必要があるのか。大学で勉強することは無駄とは言いませんが、本気になればSNSなどで、知識として身に着けられるし安上がりです。
鎌田としては、大学に行って知識だけでなく教養を身に着けてほしいのです。サークルを通じてでもいいと思います。多様な人間に出会い、多様な考え方に出会ってほしいです。
小学中学ではせいぜい徒歩15分圏内、高校でも片道1時間以内の友達しかできません。そんな狭い範囲の友達では残念ながら考え方の多様性には、なかなか出会えません。
しかし、大学になれば日本全国、時には2歳上の同級生もできますし、その気になれば留学生たちとも仲良くなれます。海外の考え方はなかなか刺激的です。
そういった多様な考え方に触れると、
「あっ、そういう考え方もありだよね」
という相対的な見方が身に付きます。
なんでこの人は、忘年会の雑炊を作りながらボイルシャルルの話なんてするのだろう。と一瞬ブレーキが利くようになると思います。
府中個別学習会の生徒達には、幅広い見識をもって、トラブルの少ない人生を送っていただきたいと思っています。