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効率を追い求めすぎると非効率になる2024.02.14
一昔前から「コスパ・タイパ」なんて言葉がはやり始めて、コストパフォーマンス・タイムパフォーマンスのことですね。鎌田は非常にこの言葉が嫌いです。映画や動画も1.5倍速、2倍速で見るらしく、「そんなことあるんかい」と思っていたら、嫁が2倍速で韓国ドラマを見ていて、かなりムッとしてしまいました。漫才や落語を2倍速で見て味わえるのだろうか?映画やドラマを2倍速で見るのは、作品に対して失礼なのでは?と昭和の男は思ってしまいます。
費用対効果・時間帯効果という考え方自体に鎌田が異論を唱えるものではありません。コスト意識を持ち、無駄を省くことは大事です。でもそれがあまりに行き過ぎてしまうと、どこがで何か大事なものを失ってしまう気がします。
例えば、今のメジャーリーグでは「ピッチングクロック」というものが導入され、ピッチャーの投球間隔がかなりタイトになっています。それと同時に配球もピッチャーが管理し、キャッチャーが異論を唱えることができません。これにより、試合時間が短縮され、テレビ中継しやすくなったそうです。日本だと3時間9分、メジャーリーグだと2時間40分で約30分の差があります。
あくまでも鎌田の意見ですが、この30分で大切なモノを失っている気がします。まず、キャッチャーが単なる壁になってしまい、肩の強さ、打撃偏重でレギュラーを選ぶことになりそうです。配球の妙、昨日の試合からの今日のこの配球といったモノもなくなってしまいます。盗塁の駆け引きもそうです。わざとボールを長く持ち、時間でランナーをけん制することもなくなります。そういった「間」の駆け引きがなくのはさみしい気がします。蛇足ですが、球場内の売り上げもです。8時30分くらいに試合が終わるとなれば、8時過ぎには売り子さんは撤収になるでしょう。売り上げにすれば2割くらい減りそうです。
ちなみにWBC決勝の大谷VSマイクトラウトの対決はすべてピッチングクロックをオーバーしていました。それに対して文句を言わないまでも、間延びしていたと感じた人はどれくらいいたでしょう。
そういったことを塾業界や勉強の仕方に置き換えると、例えば
「通塾時間がもったいないから授業配信してほしい」なんて声もあるかもしれません。鎌田はライブと配信の違いは大きいと思います。確かに配信は配信の良さがあります。自宅でビールを好き放題の飲みながらの野球観戦も好きです。お金もさほどかかりません。でもライブはもっと最高です。鎌田の愛する仙台のスタジアムまで新幹線代、2泊3日の宿泊費、エキサイティングシートで合計最低でも10万はかかります。でも、配信観戦では味わえない、守備位置のわずかな変更や、打球音、イニング間のピッチング練習の音、スタジアム全体の雰囲気、仙台のファンのあたたかさ。そういった五感で感じることは一生の思い出になると思います。
金額の面に関しては当教室は相当の自信を持っています。完全独立で「本部」というものはなく、社員も鎌田一人。友人紹介や兄弟紹介で生徒は増えるので、広告宣伝費もなし。生徒がそのまま講師をやってくれるので、アルバイト情報誌に広告を載せる必要もなし。2号教室を出す気もないのでその分のプールもなし。であれば、値上げされた水道光熱費も何とか賄えるので、授業料の値上げもありません。これもコストカット?いえいえこれは無駄を省くの範疇です。利益還元というと恰好よすぎですか。