府中の塾 府中個別学習塾 国語と勉強の仕方を大切にする塾

府中個別学習塾 新着情報

偏差値と人間性は別物2023.10.28


昨日、一人焼き肉をしながらコミックス「〇月の勝者」の最新巻を読みました。中学受験のし烈さを題材にしながら、生徒と主人公である新人講師の成長を描いたもので、中学受験の良い点と問題点を浮き彫りにしていると思います。

最新巻では合格発表のシーンが続き、第一志望に合格した生徒やより難易度の高い中学に挑戦する生徒、全落ちを避けるために2月5日も受験し続ける生徒を描いていました。

中学受験に限らず、高校受験も大学受験だって家族みんなの協力は必要です。「大学受験は本人の戦いでしょ」と思われるかもしれませんが、ちょっとした親の発言に傷ついたり、親の行動でモチベーションが下がることがあります。もちろんその逆もしかりです。

受験期の保護者の方にお願いしたいのは、「模試や合格不合格で一喜一憂しないこと」です。模試ではそのようにできるかもしれませんが、第一志望の合不合で感情を出さないのは無理とお考えかもしれません。でもそこはお願いします。また、「成績が上がろうと下がろうと、あなたはあなた。親のあなたに対する評価は変わらない」と日々言い続けてください。そのことが子供の心に響いて、安心して受験日当日を迎えられるでしょう。

中学受験であれば12歳、大学受験でも18歳。まだまだ子供です。成績が上がれば親が喜んでくれるからと勉強を頑張る生徒も少なくありません。ある意味勉強、偏差値が評価の中心であるかのような世界に住む彼らは、合格でも不合格でもバランスを崩しがちです。

特に不合格になったとき、自分の存在価値がゼロになったかのような錯覚を起こすかもしれません。もしも第二志望校に進学が決まった時「きっと、神様がこっちの学校の方が楽しいよと導いてくれたのかもしれない」くらいの気持ちで受け止められたら幸いです。

逆に第一志望に合格になったとき、調子に乗って遊び惚けてせっかくついた学習習慣を放棄してしまったり、「〇月の勝者」でも取り上げていましたが、学校の勉強が難しすぎてついていけないことも考えられます。

こういったことから、一喜もダメですし、一憂もダメなのです。繰り返しますが、彼らはまだまだ子供です。先読みする能力がないのです。ですので、合格不合格が出そろったとき、

「お疲れ様、少し休もうか」はだめだと思います。親心でそう言いたくなる気持ちはわかりますが、彼らのことを考えていそうで、まったく逆効果です。

「お疲れ様、少し休んで、また頑張ろう。まだまだ先はあるのだから」合格発表日、すぐ再スタートを切れとは言いません。でもせっかくついた学習習慣を手放すにはあまりに惜しいです。やはり、彼らにとってベストは何かを考えていきたいです。



W
E
B