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夏期講習中 良いブラック・悪いブラック2023.07.27


正直に申し上げて、学習塾業界はブラックになりやすいと思います。表題は「良いブラック・悪いブラック」と筆が滑ってしまいましたが、ブラックに良いも悪いもないですね。それは、体調や心のバランスを崩してしまい、今後に大きな支障を出してしまうからです。

動画サイトで「クローザー」というドラマを見るようになりました。ロサンゼルス市警の特捜殺人課のお話で、派手なカーチェイスや爆破シーンは無く、殺人現場と取調室のシーンが多くて、恐らく低予算だろうなと思ってしまいますが、話の芯はなかなか面白いと思っています。

最近見た回では、ロサンゼルス市警にも予算削減の波が押し寄せ、残業禁止・休日出勤禁止・誰かひとりリストラという厳しい要望が主人公に突き付けられます。そのせいで鑑識の結果が遅れたり、部下を強制的に帰らせて捜査が遅れたり、「深夜に殺人事件が起こったらどうするの?」と上司にかみついたりします。でも、主人公・上司・部下も結局私服で残業・休日出勤してしまっていました。無事事件は解決され、予算削減の方も最終的にはルールの抜け穴を見つけ、勤務スタイルもこれまで通りで変更はないというものでした。

では、どうしてロサンゼルス市警はこんな労働環境は厳しいのに、みんな頑張っているのでしょうか。それは「仕事が楽しすぎるから」だと思います。

ブラックな労働環境が出来上がってしまうのに、大きく3点あると思います。

〇みんながみんなに気を使ってしまい、なかなか退勤できず、結果労働時間が長くなる。

〇経営陣が守銭奴で意識的に低賃金で労働者を働かせたり、残業代も未払いのため、結果本当の意味でのコスト意識が低く、労働環境の改善に対する意識も低く、従業員をつぶしてしまう。

〇創業者がまだ経営陣に残っており、その創業時のノリが忘れられず、部下にも同じ考え、労働環境を押し付けてしまう。

多くの場合、このような環境下でも仕事に面白み、やりがいを見つけてしまい、なかなか抜け出せない。特に学校や学習塾は生徒が目の前で成長し、感謝もされます。部活なんかも、結果が出始めたら面白くてたまらないことでしょう。しかし、それでオーバーワークになったり、人間関係が崩れたらいけません。

このような環境が残っている学習塾が多くあります。もちろん繊細な生徒たちは講師たちに元気がないことを見抜きますし、アンフェアな状況に置かれたやりがい搾取された講師たちは、生徒たちに悪い影響を与えるかもしれません。退職するにしても、「生徒たちをどうすんだ」と言われ、動けなくなってしまう講師もいるでしょう。

いづれにしてもブラックな環境下では正常な判断力は奪われがちですし、精神面もやんでいる可能性があります。

ブラック企業で店長をやっていた私としては、少しでも講師たちにやりがいを持ってほしいと思います。不幸にもブラックな環境に出会ってしまったら、一刻でも早く逃げ出すんだよ。そんなことを伝えつつ、日々夏期講習に勤しんでいます。

もちろん生徒も大事にしますが、講師も大事にする教室をお探しなら府中個別学習会までご連絡ください。



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