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動画を倍速で見ることについて2022.05.18
最近、動画などを倍速で見る人が増えているようです。実際私の家族もそうで、倍速の機能もあるし理解もできるということで活用しているようです。
でも私はちょっと懐疑的で、理解はできるかもしれませんが、観賞しているのとは違うかなと思います。Aの質問に対し、即答するのか、1.5秒間を開けて答えるのかでは印象がだいぶ違うのではないでしょうか。その間をどれくらい開けるのか開けないのかに演出家は一生懸命になっているので、その努力を無にする行動はしたくないと思ってしまいます。
倍速で見る人の主張の一つにコストパフォーマンスやタイムパフォーマンスといったキーワードが良く出てきます。二倍のスピードで見るのだから時間は半分になってパフォーマンスが良いといった論調でしょうか。私としては仕事においては費用対効果・時間対効果は考えなくてはいけないでしょうが、趣味としての映画鑑賞・ドラマ観賞で効果はあまり考えなくていいのではと思います。
こういったことに遠いようで近い話が、「傍線の前後のみを読んで答えてしまう」ことです。問題文を全部読むのは時間がもったいないから、傍線の前後を読めば大体わかるから、それでいい、といった言い分です。もちろん私はこれに全面反対です。タイムパフォーマンス重視ということでしょうか。
国語や英語の問題文のほとんどは切り抜きです。確かに、たまにコラムや社説が引用され全文が掲載されることもあります。多くの問題が切り抜きである以上、問題作成者としてはどこからどこまで切り抜くかは相当神経を使っているはずです。不要な部分は「中略」を使ったりします。一部例えが長かったりするかもしれませんが、不要な部分はないと考えたほうが良いと思います。英語などでは時間は少なく感じることもあるかもしれませんが、そこは二度読みを無くしたり、文法問題を解くスピードをつけたりして時間配分に気を使っていきましょう。