府中の塾　府中個別学習塾　国語と勉強の仕方を大切にする塾

以前授業中の会話の中で、

「自分、今までで悔しいと思ったことがないんですよね」

と言うことを生徒から言われました。

自分のことをだましている、つまり本当は悔しいと思っているけれど、それを表に出すことがカッコ悪いと思っている、のか本当に悔しいと思っていないのかは分かりませんが、一度整理しておきたいと思いました。

これは競争意識がないのとは違います。私も競争意識はないですし、意外と偏差値の高い生徒は競争意識がないと思います。それはどこかで「アイツはアイツ、自分は自分」と言うものがあり、得意分野と苦手分野があるのは当然で、それはお互いに尊重しましょうという意識なので、悔しいという感情がないのとは違います。もちろん私も悔しいと思うことはしょっちゅうあります。

私事で振り返ったとき、悔しいとも感じないときはどんな時かと思えば、諦めたときや、全く興味がないことに関してです。

例えば英単語テストが今日あることを知ったとき、その英単語テストの点数がボロボロでも全く悔しくないです。諦めてしまっているので。もう一つは小学校の時夏休み明けの漢字テストで、何回再テストになっても何も感じませんでした。漢字の勉強をしていませんでしたし、漢字テストをやる意味が見出せなかったからです。まぁ、勉強に対して諦めてしまっているなら、学習塾に来ることはないと思います。

全く興味がないことも何が起こっても関係ないです。悔しいという感情も喜ぶこともないでしょう。勉強や受験に関して無関心な生徒も学習塾に来ることはないでしょう。

 

その生徒がこの塾に通っているということは、本当は悔しいと思っているのに、それを表に出すのはカッコ悪いと思っている可能性が高いです。本人は全力で否定すると思いますが。一生懸命やっていれば、自分の時間を割いて塾に来ていれば、自然と成績が上がればうれしいし、成果が出なければ悔しいと思います。

感情を表に出すのが苦手なのは仕方がないと思います。中高生であれば、少し悪ぶってみたくなる気持ちもわかります。個別指導なのであなたの授業態度が他の生徒に影響を与えることもありません。でも、その言動を続けていると、社会に出たときに少しシンドイ思いをするとは感じています。