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教えてもできない人2022.02.28
私が居酒屋さんの店長をしているとき、どうしても仕事ができないアルバイトがいました。具体的にどう仕事ができないのかと言えば、接客態度は抜群だし、掃除もきれいだし、動きも素早いのですが、どうしても「ラストオーダー」を取り忘れるのです。
団体予約の時、この「ラストオーダーの取り忘れ」は致命傷で、その団体の次の予約もある場合も多く、延長することもできませんし、かといってラストオーダーを取らないで、「ハイ終わり」ともいきません。結局は店長の私が平謝りするしかありません。
そのアルバイトは何度言っても「ラストオーダー」が取れませんでした。
あるとき、時間帯責任者もできる別のアルバイトが、今日の予約帳を手書きで写していました。団体名・人数・コース・スタート時間・ラストオーダーの時間・終わりの時間。
ん?「ラストオーダーの時間?」なんで?スタートの時間に一時間半足せばいいだけじゃん。
その時間帯責任者もできるアルバイトに聞きました。
「あのアルバイトは時間をイメージすることができなくて、一時間半後というのが分からないのよ。店長、これは秘密ね」と教えてくれました。私は愕然とします。そりゃ、「私は一時間半後が計算できません」とは言えないよね。悪いことをしたなと思いました。それからは、私がその子に「ラストオーダー」の時間を書いたメモを渡すようにしました。それからはラストオーダーを取り忘れることはなくなりました。
どうして「イチから教えているのにできるようにならないんだ」と言う人がいます。そういう私もそうだったかもわかりません。教えてもできるようにならないな、と感じるなら、一度疑ってみてください。「イチがずれていないか?」と。世の中には一時間半後が分からない人もいるんだぞと。であれば、「ラストオーダーの時間」を明記してあげれば、よりノビノビと仕事をしてくれますよ。
ひょっとしたら、こういったところにも「個別指導」の強みは見出せるかもしれません。とんでもないところに見落としがあったり、想定外のことも起こりえます。そんなときに柔軟に対応していかなければならないと思います。
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