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GIGAスクール構想について思うこと2021.10.28
今日、営業の電話がかかってきて「GIGAスクール構想が進んでまして、御社でもタブレットを使った授業をどうですか」と聞かれまして「大反対です」と返答したので、鎌田の今のところの雑感を書いておきます。
2019年12月に文部科学省が打ち出した「GIGAスクール構想」、当初は23年度までの整備を目指していましたが、コロナ禍で20年度中へ前倒しになりました。これによってよかった点や問題点が少しずつ出てきました。
良いと思われる点は、授業がアーカイブされやすくなり、一度では理解できなかったであろう単元が繰り返し視聴することにより、理解度が深まるケースがあること。
また、画像の拡大が可能になり、黒板が見えやすくなること、また算数で言えば立体図形や切断面の問題、理科の電気の単元や地学の単元などでは動画を工夫することによって理解が深まるのではと思います。
そして、学校に通えない生徒や視覚や聴覚に障碍を持つ生徒などにとっては学ぶ機会を最大限確保できると思います。
逆に問題点を上げればキリがないのですが、国からの補助金が生徒一人あたり45000円しかなく、そこにプラスするか否かは自治体の裁量という面です。恐らくですが、私の出身地であるの品川区はガッツリ上乗せすると思います。逆に、横浜市はどうでしょう、財政難から給食を出す出さないでゴタゴタしているくらいです。
生徒の課題提出内容や学校生活をアーカイブして入試に活用しようなんて恐ろしいアイディアもあるそうです。確かに生徒がコツコツやってきたものを評価するといった方が聞こえはいいでしょうが、いったい誰がどのくらいの時間を使って評価するのでしょうか?
結果、私が思うのは、勉強っていうのは「紙と鉛筆」で行うべきものであってほしいということです。先述したようにICTにもいいところはたくさんあるので、それはいいとこどりしてもらったとしても「画面を見て覚える」というのはどうしても理解できない。古い考えであるということは自覚しています。
絶対に自分が学生時代にタブレットが配られていたら、ずっと「youtube」を見ていた自信はあるし、どんなに制限がかかっていたとしても、何とかして解除してたでしょう。そういった悪影響は考えるのですが、まあ各学校の校長や主任クラスが本気にならないと導入はされないでしょう。どう頑張ったって20代の若手先生の方が詳しいのでパワーバランスが崩れますから、完全導入は無理だと踏んでいますが。