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先日、生徒に厳重注意をしました。私は常々「辞書を引くように、できれば紙の辞書を引くように」と言い続けています。紙の辞書は確かに重いので、持ち運びには不便ですが、電子辞書ではパッと一見して入ってくる情報が少ないですし、慣れてくれば紙の辞書で3秒以内でたどりつけるので、電子辞書よりも効率が良くなります。

 

その生徒は何で注意されたのかと言うと、分からない慣用句をインターネットで調べたというのです。これはダメ。全く見当違いな解釈になってしまっていました。

確かに大人でも、分からないことはネットで調べたほうが楽です。でもこれは明らかに間違っている情報を排除できるということが大前提で、その能力がなければかなり恥ずかしい知識を頭に入れることになってしまいます。

もちろんそんな能力を中学生・高校生に求めるのは困難で、であればまずは教科書を調べ、辞書で調べ、それでも分からなければ先生に聞いたりするべきです。

 

情報には必ずバイアスがかかります。その情報を流した方が有利な時にしか、その情報は流れません。だから中学では先生たちは内申をチラつかせますし、高校では大学受験において内申が全く役に立たないことを教えません。

ですので一応中立ということになっている教科書からまず当たるべきで、いきなりインターネットで検索なんてことはやめにしましょう。