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言語化は大事2021.08.21
前回はみんな国語力が上がっているというお話をさせていただきました。国語力が上がっているなと実感する瞬間は、私の質問に対し、的確にしかも過不足なく返答してくれるからです。最初は本当にひどかった。答えになっていないことをダラダラ口にしている状態で、いつ終わることもない。一応我慢して最後まで聞きますが、結局何を言っているのか分からない。下手をすりゃ国語の本文をただ読んでいるだけ、という状態です。
これでは言語化になっていない。
自分が今何を感じていて、何をしてほしいのかを的確に表現して、初めて他人は動いてくれます。また、それを受け取る側もしっかりと理解して、時には質問、すり合わせをして行動に移すのです。発信する側の発信力、受け取る側の受信力、これは両方とも国語力です。
考えてみれば「お笑い」もそうかもしれませんね。ツッコミは状況を的確なワンフレーズに集約して、タイミングよく発するから笑えるのです。もちろんそれを受け取る側にも気を使わなくてはいけません。むかし、オリエンタルラジオが大学の学園祭で、早稲田慶応のネタと、日東駒専クラスのネタは変えているといっていました。早稲田の学生に対して、大学生を揶揄するネタをしても「俺たちのことを言っているのか?」と全くうけないらしいです。今でもナイツは中高年の男性が多い時と、若い女性が多い時では瞬時にネタを変えているそうです。時事ネタにしても政治ネタをする対象と、若い芸能ネタをする時では違います。これもある意味国語力かもしれません。
言語化能力を鍛えるには、もちろん本を読んだり、映画やドラマを見たり、親子や友達と会話したりなどありますが、私の時代で考えると、少年漫画誌の存在は大きかったと思います。週に一回、月に一回しか話が進まないので、その間に次回はどうなるとか予想をしあっていた面が大きいと思います。加えて「金田一少年の事件簿」などはストーリー編と解決編があり、みんなで犯人を予想しあったりしていました。
言語化をするという活動は国語力の上にこそ成り立ちますが、
書き出すこと・辞書を引くこと・推敲すること・意見をもらうこと
で鍛えられます。平たく言えば、みんなで会話して、うまい言い返しができるように繰り返しつつ、分からない言葉は後で検索して正しい意味を把握するということです。ということは「フリースタイルダンジョン」は究極の国語力の戦いの気がしてきました。
最終的には大学受験レベルよりも上になってしまいますが、コミュニケーションの達人になるためにはとても大切なことだと思います。